新人スタッフFです。

よく結婚式の来賓挨拶で「これからの長い結婚生活には3つの坂があります。『上り坂』『下り坂』、そして『まさか』です。夫婦生活では、楽しいことや辛いことのほか、予想できないことが起きるものです。もし何か意外なことが起こったとしても、ぜひ夫婦で協力して乗り越えてください。」みたいな話しをする人っていますよね。

「そんな色々な坂を二人で乗り越えて幸せを掴んでください!」という意味だろう。

私は「また定番の話ししている人いるわ!」くらいの思いで聞いていたが、これって、意外に結婚に関する真理を突いているのかもしれない。そんなわけで、今回の題目は「支え合い」です。

昨日、母が転倒し大けがを負ってしまった。

救急で病院に運ばれたとの知らせを親族から受け、私も搬送先の病院に向かった。

母は目の上に激しい裂傷を負い、大腿骨骨折、手術が決まり入院の運びとなった。

病院の面会ルームで入院に関する説明を看護師さんから受けるために私は待機していた。

右隣のテーブルでは、ご主人が入院する高齢のご夫婦が看護師さんから説明を受けている。

ご主人は少し不安そうな表情であるが、奥様がどんと構え、ご主人を励ましながら説明を受けている。

「俺身長ちじんじゃったよ。167センチあったのに3センチちじんで164センチになってた・・涙」(ご主人)

「体重10キロ減ってしまったからちじんじゃったのかもね」(奥様)

なって会話か耳に聞こえてくる。

目の前のテーブルでは、入院中と思われる高齢女性が車いすに座っている。

横には娘さんらしき女性が寄り添い、お母様がテレビを見やすいように車いすの角度を優しく変えてあげたりしてる。

「お母さんテレビ見ていいらしいからつけるね。見たくない?」(娘さん)

「みたい」(お母様)

「車いす少しずらしてみるね。こんな角度なら見やすいかな(笑)」(娘さん)

こんな会話。

娘さんの優しい心遣いにお母様の顔もどことなく満足げである。

どんなに強がっても、人はひとりでは生きてはいけない。

必ず誰かの手を借りなければならない時が来る。

「人」という文字もそれを物語っている。

健やかなる時も病む時も夫婦で支え合い、親子で支え合っている。

おもいやりや労りの心。

人は年を重ねる度に、一人で生きていることに不安を覚えるようになる。

人生において、誰よりも自分のことを心配し、心に留めていてくれる人がいることは何よりも心強いことだ。

大切な人からの思し召しは、神様からの贈り物だ。

私は、その光景を見てそう思わざるを得なかった。

年老いても深い絆で結ばれている夫婦、思いやりいに溢れた親子関係も、結婚なくしては成立しない。

幸せてってなんだろ。

結婚てなんだろ。

母の入院のための説明を待つ間、私はそのようなことをぐるぐると考えていた。

結婚し夫婦生活は、山あり谷ありであったろう。

また、母と娘の関係も、時に色々な確執もあったのではないか。

でも、今、目の前に広がる「優しい光景」はその全ての結末を物語っているように思える。

自由気ままに一人で暮らしていく人生を選ぶ人もいるだろう。それはそれでいい。

けれども、自分ひとりだけの人生と、誰かと共に歩む人生では、その厚みがかなり違ってくるのは間違いないのではないか。

少なくとも結婚しなければ分からないことがたくさんある。

また、結婚生活の中で山あり谷ありを経験し、それを二人で乗り越えた先にしか見えない光景は経験した人でないと分からない。

それを経験しないで道半ばで挫折してしまう人もいる。

結婚しお相手と添い遂げることは、それなりに多くの学びや気づきを与えてくれる。

「結婚はしないよりも、したほうがいい」

それが私の結論だ。

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