新人スタッフFです。特攻の母と言われた鳥濱トメさんをご存じでしょうか。

鳥濱トメ(トリハマトメ)さんは、第二次世界大戦中「特攻の母」と呼ばれた女性です。

トメさんは、夫と共に知覧町で「富屋食堂」を営んでいました。そこは知覧飛行場の近くにあり、若い特攻隊員たちがよく立ち寄る場所でした。

彼らは十代後半から二十代前半の若者が多く、実家の母のもとを離れ、死を覚悟していました。

トメさんは、母親のように食事を出して、洗濯を手伝い、話を聞き、抱きしめて送り出したといわれています。

トメさんは、若い隊員を「うちの子」と呼び、彼らも「お母さん」と慕っていました。「今日はごはんが食べたい」と言えばおにぎりや煮物を用意し、衣服を洗濯してあげることもありました。

特攻出撃前夜、ある隊員が「お母さん、僕は明日行きます」とトメさんに伝えました。

トメさんは「そうかい、気を付けて行っておいで」と笑い顔で送り出し、背中をさすったといいます。

しかしその後、裏に回って声を押し殺して泣いた、と伝えられています。

多くの特攻隊員は実家の母に宛てた遺書を書きました。

その姿を見て、トメさんは「せめて最後に母親代わりになってやりたい」と思い、抱きしめたり手を握ったりして送り出しました。

遺書を託されたこともあったそうです。

戦後も「自分がご飯を食べさせた子たちが、あの空に散っていった」と思い続け、慰霊活動に力を尽くしました。

鳥濱トメさんがよく口にしていたと伝えられる言葉にこんなものがあります。

「あの子らは犬死にじゃなか。国のためにと思うて死んでいった。そのことを忘れんでくいやい。」

彼女にとって、自分が送り出した「息子」たちの死を意味のないものにはしたくない、という切実な思いでした。

今回の選挙で自民党総裁になった高市早苗さんが、よく口にする言葉、私は大いなる共感を抱く。

演説の中で・・・

「結びに申し上げます。私たちが生きている今、それは誰かが命がけで守ろうとした未来だった。この言葉は映画をご覧になった方はご承知かもしれません。今皆様も私も誰かが命がけで守ろうとして下さった未来を生きています。今のひと時代をお預かりしている私たちには日本列島を強く豊かにして次の世代に引き渡す、その責任があると私は思っています。

ある特攻隊員さんの手紙の中にこのような一文があります。

「私がいなくなっても、みんな健やかに大きくなって、明るい家庭を持つようになる。そして皆が楽しく助け合って、美しい生活を営む。私はそれを祈っております」

トメさんは、孫の鳥濱初代さん(富屋旅館三代目女将)にこのようなことを言ったそうです。

「人は役に立つとか、立たないとかではなく、相手を想う心ですよ。相手を想う心があれば、日常の些細な揉め事も、食い違いも、いさかいも、人が人を殺し合うような戦争にまで発展していかない。相手を想い合う心とはね、思いやりとはまたどこか違うと思う。思いやりは片方が高いところから思ってやっているという言葉。思い槍ともなってしまう。けれど想い合う心は双方が同じ目線に立って初めて成り立つということ。これを伝えていってほしい」

私たちが生きている今は、父や母、祖父母や先祖のみなさまだけではなく、特攻隊員のみなさまや数えきれない人々が命がけで守ろうとした未来。

先の特攻隊員が遺した手紙に「美しい生活」とある

くしくも、今は亡き安倍晋三元総理が「美しき国へ」という本を以前に世に送り出した。

ここで二人の言う「美しい」とは、「お互いが相手を想い、助け合いながら生きていくこと」

未来の人々のために、生活、国を想い、戦場の露と消えていったのだ。

婚活、結婚にしても、「想い合う心」が大切なんだと思います。

私の友人で、今離婚調停中、ご主人と揉めている方がいます。彼女の話しを聞くと「どんだけモラハラなご主人なんゃ!」と一瞬思ってしまうが、第三者的に冷静に話を聞いてみると、ご主人にも色々言い分があるんだろうなあ・・と思ってしまう。二人ともエリート思考で子供たちが可哀想だ。自分たちはそうでもないのに子供に期待をかけて・・・。夫を想い、妻を想い、子供を想い・・・その「想い」はどこにいちゃったの!?

大好きな人(大好きだと思った人?)と結婚しても、毎日がバラ色生活ではない。生活習慣の違いや考え方の違いなどもありお互い衝突したり、一緒に苦難を乗り越えていかなければならない時もあろう。

お互いが自分だけの価値観で主義主張を押し通せばうまくいかない。

大切な人との生活も結婚も許されず、我々の生活を想い悲しくも戦場に消えた多くの人々がいるのに・・

なんかどえらく悲しい気持ちになり、この「想い合う心」の大切さを改めて認識することになりました。

また、彼女から相談の連絡が来たら、この話をして私の悲しい気持ちを伝えよう。

古臭い話しするな~と思われちゃうかな(苦笑)

風に散る 花の我が身は いとわねど 心にかかる 日の本の末(ある特攻隊員が遺した辞世の句)

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