新人スタッフFです。先日、趣味の仲間で飲み会をした時に幹事さんの親友であるA子さんが最近結婚した話しになりました。それがとても興味深い話なのでここでご紹介させて頂きます。題目は「犬が仲人」です。

A子さんは、独身女性で30歳。歯科衛生士をしていて明るく周囲からも好かれる女性だ。彼女のお母様は数年前にお父様が亡くなり一人暮らしでした。メラ二アンの女の子(名前:ココ)を飼っていてとても可愛がっていました。彼女も実家に帰るとココと戯れるのが楽しみで仕方ありませんでした。

ある日、元気だったお母様が、身体をの不調を訴えたことから、彼女が付き添いで病院に行きました。

更に大きな病院での精密検査が必要とのことで紹介状を貰い大学病院に。

精密検査の結果は、膵臓癌でした。

「膵臓癌の場合、症状が出てからの発見では助かる見込みはほぼない」との通告。

お母様は、57歳で亡くなりました。

彼女の行く末とココを心配しながら・・

ココは、彼女が責任を持って面倒をみることになりました。

出勤前や出勤後の散歩も忘れず、大いに可愛がりました。

そんな日々を過ごす中で、お母様が亡くなった悲しみも少しずつ心の整理がついてきたそうです。

ココは1点だけ問題があります。

犬が苦手な犬なのです。

散歩をしていても他の犬を見ると吠えることはありませんが、見て見ぬふりをして逃げるそうです。

また、人間を見ると立ち止まり不思議そうに見上げますが、「可愛いね!」と触られそうになるとこれまた逃げてしまうそうです。

その都度、A子さんは、「すみません、恥ずかしがり屋で」とお相手にお伝えしその場を去っています。

とある夕暮れ時、いつものようにA子さんは、散歩に出ました。

前から同じく散歩中のトイプードルがやってきました。

「あ~、またココちゃん逃げるんだろうな、引き返すのもお相手に失礼だし(涙)」

すると、ココちゃんは、そのトイプードルに近づいていきます。

トイプードルを連れていたのは、A子さんと同じ年齢ぐらいの男性でした。

ココちゃんとトイプードルは匂いを嗅ぎ合ったり楽しそうに遊んでいます。

聞けば、そのトイプードルも女の子で、ココちゃんより1歳年上とのこと。

男性は仕事の関係で、先週こちらに引っ越してこられたそう。

それから、ココちゃんは、そのトイプードルに会うのが楽しみのようで外に出るとキョロキョロしていたそうです。

度々散歩で、その男性とトイプードルに会ううちに、「犬も連れていけるイタリアンの美味しいお店が、そばにあるので行ってみませか?」という話になりました。

それから時が経ち、二人はご結婚されました。

まさに、犬が仲人となった結婚と言えるのではないでしょうか。

お母様はお亡くなりになる直前まで可愛がっていたココちゃん。

もしかすると、A子さんとココちゃんのことを心配して亡くなったお母様が、引き合わせた「縁」なのではないかと私は考えてしまいます。

ココちゃんがいつも通り、逃げていたらこの縁はありませんでした。むしろ逃げる確率100%です。過去の例から見ても。

何か不思議な力が作用したとしか思えませんよね。

天国にいるお母様が、「この男性なら大丈夫、いいひとよ」「ココちゃん、やっとお友達できたね」、って言っているような気がします。

この話、聞いて私は心が温かくなり、私の大好きなお話しのひとつになりました。

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