新人スタッフFです。既に桜の開花宣言はされていますが、上野恩賜公園の桜はどんな感じかなのかと思い様子見してきました。外国人の方も多く賑わいを見せていましたが、ソメイヨシノはさほど開花しいませんでした。週末は特設ステージでシンガーソングライターがライブを行っていて、散策デートにはもってこいかもしれません。さて、今回は「支えてくれる人」の題目でお話しします。
「仕事が忙しくて、仕事が大変で婚活している暇がない」という方も世の中多いと聞きます。
私は少し前に、「デンソーと農園経営から得た教訓 会社から逃げる勇気」(ワニブックス:畔柳茂樹著)という本を読みました。
著者の畔柳さんは、早稲田大学政治経済学部を卒業した後に、大企業デンソーに入社しました。
その後、多くのキャリアを積んで2003年1月に課長に昇格します。
デンソーと言えばトヨタに部品を卸している大企業ですが、優秀な人が多く、更に多くの時間外労働(当時)、強いストレスにさらされる日々が続いていました。
眠れない日々が続き、少しの時間眠れても早朝4時には目が覚め、布団の中で考えるのは、その日にやらなければならない仕事のことはもちろん、人間関係の悩みや、自分のこれからを考えると暗いことばかり。
これが畔柳さんから活力を奪っていく。
眠れないまま、出社するが、自分のディスクに座る頃には、もうくたくた。
やがて、自分を責めるようになる。
そして、うつ病を身近に感じるように。
社内の相談室、心療内科の門を叩いたものの、事態は一向に好転しない。
ある時、このままでは「自分が壊れてしまう」と身の危険を感じるようになった。
今の仕事を離れるには選択肢は3つしない。
①少なくとも1か月以上、長期的に休職する。
②上司に願い出てもっと責任の軽い楽な部署に配置換えしてもらう(この場合は、降格、つまり管理職から平社員になることも十分想定される)
③会社を退社して転職、ないしは脱サラ起業する。
①は同じ職場に復帰することになるので事態は変わらない。
②は、いわゆる窓際族的な存在になることを意味しており、自分のプライドを捨て去り会社にしがみついていくことを覚悟する必要がある。ご本人曰く、意外に自尊心が高く、自分の価値を下げるようなことができず、自分にはそれはできなかったとのこと。
つまり③の会社を辞めることしか道は残されていなかった。
退職しかない。
そして転職か脱サラ起業か。
転職して組織の中で縛られ、気を使いながら働くことはまっぴらごめんだと考えるようになる。
「自分を守るために会社を辞める、退社そして独立起業する」
畔柳さんは、『会社から逃げる』覚悟を決めました。
しかし、いくつかのハードルを越えなくてはなりません。
奥様の同意を得られるかが最大の難関
奥様の反応は・・・
「一度しかない人生だからやってみたら」
「いざとなったら私も働いてなんとかするわ」
奥様は、もともとぜいたくな生活がしたいというよりも、平凡でいいから家族4人が平和に仲良く暮らせることを望む人だったそうです。
後のテレビ取材でも「主人を見ていて本当に辛そうだったし、退職してつつましいく生活すれえばなんとかなる」とインタビューで答えていたそうです。
貧乏になる可能性のほうが圧倒的に高いのに、一緒についてきてくれる奥様。
有難いものですね。
心の絆で繋がっているパートナーがいる意味を深く感じさせてくれます。
そして、
畔柳さんは、今、実家のほぼ使われていなかった農地をブルーベリー園に変えて大成功をおさめています。
畔柳さんが、精神的にも追い詰められ悩んでいる時に、一冊の本に出合ったといいます。
それは、
文化人類学者の上田紀行著『生きる意味』(岩波新書)
畔柳さんはその本の中で3つの文章に心揺さぶられました。
以下に、引用させて頂きます。
・長い間、この日本社会で私たちは「他者の欲求」を生きさせられてきた。ほかの人が欲しいものをあなたも欲しがりなさい。そして「他者の目」を過剰に意識させられてきた。ほかの人が望むようなあなたになりなさい。しかし、そうやって自分自身の「生きる意味」を他者に譲り渡すことによって得られてきた、経済成長という利得はすでに失われ、私たちは深刻な「生きる意味の病」に陥っている。
・今私たちの社会に求められていること、それは「ひとりひとりが自分自身の『生きる意味』の創業者となる」ような社会作りである。
・経済的に自立していても「生きる意味」において自立していなければ、私たちがこの社会システムの奴隷となってしまう。学校の生成が良くても、本当に自分のやりたいことが分かっていなければ、私たちは単なる「いい子」だ。そこから本当の自分自身が「意味の創業者」となれるかが問われているのである。
畔柳さんは言う。
「私の場合は、大企業の管理職から逃げ出したことが人生最大のターニングポイントになった。あそこで方向転換しなければ今の私はない」
仮に「自分の生きる意味」を見出し、進もうとしても、共に寄り添い支えてくれる人がいなくてはそれはなかなか難しい。
自分が窮地に追い込まれたら支えてくれる唯一無二のパートナー、パートナーが窮地に追い込まれたら支えられる自分。
「生きる意味」を見出し、前を向いて進もうとする時、困っている時、支えてくれるパートナーが一人いてくれるだけで人は勇気を持って生きられる。
「仕事が忙しくて、仕事が大変で婚活している暇がない」
でも、そのままでいたら、先送りの人生で『生きる意味』の創業者になれない。
10年以上懸命に働いてきたのであれば、会社での役割は十分果たているし、大きく貢献したきたはず。
だからといって、会社を辞めることをお勧めしているのではない。
私はこの本を読むたびに思います。
唯一無二のパートナーを持つ大切さです。
畔柳さんが、管理職になり苦しい日々を送っていた時を支えてきたのは奥様
退職し一緒に苦労を共にし支えてくれたのもまぎれもなく奥様です。
こんな大切な存在っていませんよね。
私は思います。
人生には、何があっても、世界が全員敵となっても、味方でいてくれる唯一無二の人だけがいればいいのだと。
いつの日か、自分が最後を迎える時、お金が大切なのか、自分の残してきた権威やキャリア・役職が大切なのか。
そんなものはどうでもいい。
人生の最後まで愛する人が寄り添っていてくれたこと、愛する人との心の絆、そして共にやり遂げたこと。
それのほうがよほど大切だと思う。
人生の最後に心を温かくしてくれるのは、唯一無二の存在である大切なパートナーなのだ。
パートナーと二人で見る満開の桜の光景。
あたり前の日常や光景が、パートナーといるだけで幸せなことなのだ。
婚活を疎かにしてはならない。
後悔しない生き方をしたいものだ。


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