すべてのものごとには必ず原因があります。しかし、原因が同じだからと言って、必ず同じ結果になるとは限りません。
ある原因がある結果になるためには、そうなるための条件が関係してきます。この条件を「縁」と呼んでいます。
あらゆる存在、あらゆる出来事には、必ず何らかしらの原因があり、それに関係する「縁」があり、そして結果があります。
例えば、失恋したとします。失恋というのはひとつの結果です。
その原因は何かといえば、そもそもその人と出会ったことです。しかし、出会ったからといって、必ず失恋するとは限りません。
その間に、お互いが好きになる、付き合う、好きでなくなる、別に好きな人ができるなどの条件が作用しなければ、失恋ということは起こりえません。
そのような条件を「縁」と言っているのです。
更には、その失恋が原因となったり、そこに何らかの「縁」が作用したりして、再び誰かを好きになったりします。
これは仏教の基本的考え方ですが、キリスト教やイスラム教では、すべてのものを神が創造した、すべては思し召しと考えます。
不思議な「縁」と言えばこんなことがあります。
現在の皇后陛下雅子様のご結婚前のお名前は「おわだまさこ」、文仁親王妃紀子様のご結婚前のお名前は「かわしまきこ」。
このお二人のお名前を上と下に並べてみましょう。そして、ジグザクに読んでみましょう。なんと不思議なことに「おわだまさこ」様の「お」からジグザグに読んでも、「かわしまきこ」様の「か」からジグザクに読んでも、各々ご自身のお名前になるのです。
これは、日本創世期から脈々と日本人の中に通う「神道」の「神さま」が「縁」の存在を暗に現代の人々に知らしめているのか、あまりに不思議で「縁」というものを感じざるを得ません。
みなさまに素敵な「ご縁」が巡ってきて幸せになりますように。
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