婚活をはじめるうえでも、幸せな家庭を築くうえでも、いや、人生のすべてのことにおいて一番大切なことが『たった一つ』だけあります。それは、『自分自身を知る』ということです。人生を幸せに生きるための真理と言ってよいでしょう。

逆の言い方をするならば、『自分自身を分かっていない(本当の意味で自分を理解できていない)』人は、何事もうまくいかない可能性がとても高くなります。

私は、以前、「起立性調節機能障害」(根本的な治療方法もなく、その発病する原因も解明されていない病)のお子様がいらっしゃる親御様が参加対象の会にお招き頂いたことがあります。

「起立性調節機能障害」という病気は、事前に一定の兆候はあるものの、ある日突然やってきて、朝から夕方まで起きられず集中力や気力が全くなくなってしまう病気です。この病気が医学的に世に知らされるまで、大変失礼な言い方ではありますが「なまけ病」と言われていた時期もあるようです。小学生から発症する人が多く、その多くは学校に通えなくなります。成長とともに徐々に回復するとの見解を示すドクターもいますが、残念ながら生涯回復しないケースもあると聞きます。

会の最中、お子様の重大な病を一人で抱え込み、しばし涙を流し続けているお母様もいらっしゃいました。この病気は、お子様に襲い掛かるだけではなく、ご両親(特に母親が責任を感じやすい)にも襲い掛かり、家族は、想像するに余りあるほど壮絶な人生に苦しんでいるのです。

その会の中で、見事「起立性調節障害」から回復してきた大学生(男性)と看護師(男性)の2名が登壇し、ご自身の経験を参加者に語ってくれました。

大学生の彼のお話しは、今でも私の心に中に深く深く残っています。

「僕は、小学生の時から起立性調節機能障害になり、長い年月の間、苦しい時代が続きました。学校にはいけない。友達もできない。やりたいこともできない、いや、何がやりたいのかも分からない。好きな女の子もできない。そんな長く真っ暗なトンネルの中にいました。でも、現在は、だいぶ回復して、みなさまの前でこうしてお話しできるようになりました。僕は、この病気で、今まで多くのものを失ってきました。でも、これからの人生を考えた時に、それにも勝る大切なものを得るができたのも事実です。僕は、この病気の中、暗闇の中で、”自分自身と常に対峙”し自分に語り掛けてきました。自分自身を励まし、自分はどのような人間なのか、自分は何がしたいのか、何ができるのか、、、毎日毎日素直に自分に向き合いました。みんなと一緒に行動できなかった分、僕には自分と向き合う時間だけは十分にあったのです。そのおかげで、自分や自分に起こる出来事を俯瞰して眺めたり、辛いことがあったりしても客観的な視点で視る癖がつき、現実を受け入れられるようになったのかもしれません。その結果、人が生きていくうえで一番大切なこととも言える、”自分自身を知る術”を身に付けることができたのです。だから、これからの人生は、両親をはじめ、自分を支えてくれた色々な人々に感謝の気持ちを忘れず、しっかりと自分を見つめて人生を歩んできたいと思います。」

この大学生の言葉、一言一言が親御様たちの希望となり励まされたことでしょう。また、多くの真理が隠されていることが分かります。

自分自身を見つめ深く自分を知ることは、物事の本質を正しく見極められる目を持つことにつながります。物事の裏に隠されていて、表面化されていない部分まで理解できる、本質を見抜く力があえば、その場しのぎでの対応ではなく根本的な解決ができ、手遅れになる前に手を打つことができます。

人生は、思いもよらない病に襲われたり、思いもよらない「さまか」があるものです。人生は思ったとおりになるのではなく、行動したとおりになるのだと思います。人生を変えたいと思ったら、考え方を変えることはもちろん、行動を変えることもとても重要です。

なぜならば、『行動は自分を知るための手段』でもあるからです。何も行動せずに自分を知ることはできません。行動することで思いもがけなかった自分の特性を知ることができます。もちろん、行動すれば失敗することもあるでしょう。しかし、成功の手前には必ず失敗があります。そのような段階を経て、初めて本当の自分を知ることができるのです。

物事を貫き、結果を出すためには、時に当たり前だと思われている常識やこれまでのやり方を取り払って考え、行動することが大切です。もしもあなたがピンチに陥り行き詰まり、窮地に立たされたときは、ガチガチに凝りか固まった固定観念や当たり前だと思っている前提条件(先入観等)をいったんすべて外し、まっさらな状態にしてから考えてみてください。そうすることで、新しいアイデアや選択肢が生まれ、状況を逆転することができのです。

これは、婚活でも同様です。自分を知らないまま、自分流のやり方で、ガチガチに凝りか固まった固定観念や当たり前だと思っている前提条件(先入観等)のもとで、行動していればうまくいくはずがないのです。自分自身をよく知り自己理解を深めている人ほど、周りの人にも優しくでき、他人を大切に扱うことができるのです。結果、婚活はうまくいきます。

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